将棋局面|勝浦修vs大山康晴1981-10-13王座戦1局|大山の地味な動き
1981-10-13第29回王座戦三番勝負第1局
「勝浦 修八段」vs「大山康晴王座・王将」
大山康晴王座の不利の局面からの動きが印象に残る一局。 △四間飛車に急戦▲4六銀の将棋。1図は、さばけている先手が有利と思う。後手は飛車と銀の位置が悪く、どう動くかというところ。
△5四角▲3一竜△4五銀
大山の地味な動き
単に銀を出ると浮いていて狙われる。 △5四角と打ってその効きに銀を出たのは、なるほどという手順だった。 これで後手が良くなったわけでないが、先手に少し圧力がかかった気がする。 じんわりとした地味な動きだが感心させられた。
2図からは長期戦になって大山王座の勝ち。
大山康晴十五世名人の将棋は、苦戦でも長期戦に持ち込んで結局勝ってしまうといわれた。 本局はその典型であった。