将棋局面|内藤國雄vs高橋道雄1983-09-26王位戦6局|高橋、五段で王位獲得の新記録
1983-09-26 24期王位戦七番勝負第6局
「内藤國雄王位」vs「高橋道雄五段」
高橋道雄五段が王位を獲得した一局で、超積極的だったのが想い出に残る。 相掛かり腰掛け銀から持久戦となり、先後同形になる珍しい展開になった。1図は▲9八香とあがって同形が崩れたところだが、三手で本格的な戦いがはじまった。
△1三角▲1五歩△4五歩
高橋道雄、五段で王位獲得の新記録
1二香なら同形になるが、△1三角は積極的な動き。 高橋先生はどっしり構えたイメージが強いが、決して受け将棋でなく攻め将棋だ。 この攻めの成否は難しいが、功を奏して勝ち、王位を獲得した。
高橋道雄先生が五段で王位を獲得したのは当時衝撃だった。五段でタイトル獲得は当時新記録だった。谷川浩司新名人誕生が少なからず影響したように思う。 当時我々将棋ファンは、新時代の到来を感じたのではなかったか。