将棋局面|羽生善治vs中村太地2013-09-18王座戦2局|203手の大激戦、回遊する後手玉を羽生が捕まえた
2013年9月18日 第61期王座戦五番勝負 第2局
羽生善治王座は細い攻めをつなげる天才だが、さすがに本局はしんどかったはずだ。 相矢倉模様から後手雁木にした将棋で、後手玉が入玉するか否かの大激戦になった。 先手の次の手は、絶対の手だった。
▲4九香
203手の大激戦、回遊する後手玉を羽生が捕まえた
▲4九香が盤上この一手。同銀成なら6七銀だ。実戦は2図から△4八歩▲5九金と進み、後手玉を押し戻した。 その後も容易ではなかったが、羽生さんが辛くも勝利した。 ものすごい激戦だった。
中村玉は盤上右辺を大きく回遊した。中村六段が入玉して勝ちということもあり得た。 羽生さんにしてみれば、本局に負けると2連敗で防衛が難しくなるので懸命の戦いであった。