将棋局面|広瀬章人vs深浦康市2010-09-02王位戦6局指直し|穴熊らしい好手順 広瀬六段が王位獲得
2010-09-02第51期王位戦七番勝負第6局(指し直し局)
広瀬章人六段が王位を獲得した一局で、混戦になるのだがその前の駒さばきはきれいだった。 ▲四間飛車穴熊△銀冠で、△4五歩と角交換を仕掛けた将棋。 1図は4四の銀を△4五銀と前進した局面。先手広瀬六段は、穴熊らしいさばきを見せた。
▲5六銀△同銀▲同歩△6六角▲8五桂
穴熊らしい好手順 広瀬六段が王位獲得
7一角と打つ筋は穴熊らしくないようだ。銀をぶつけて、フワッと▲8五桂が気持ちいい手。なるほど、こう指すものかという好手順だった。飛車が横にスッと利いている。
2図以下、△9九角成と香車を取らすが、▲7四歩が味のいい突き出しで、そのあと先手優勢となった。
広瀬快勝かという流れだったが、あとのない深浦王位が粘って大混戦となった。終盤深浦の勝ちまでもあったようだが、泥仕合を広瀬が制して勝ち、王位獲得なった。 振飛車穴熊を新感覚で駆使する若手棋士が、大きなタイトルを獲得した。