将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|米長邦雄 vs 高橋道雄1986-08-20王位戦4局|高橋王位、兄弟子米長相手にストレート防衛

1986-08-20第27期王位戦七番勝負第4局

米長邦雄十段」vs「高橋道雄王位」 

1986-08-20a_20140102103702626.png

高橋道雄王位防衛の棋譜から。 矢倉▲4六銀戦法△7三銀型の将棋。 1図は▲5五歩と突いたところ。ここから後手の角の活用が印象的だった。 

f:id:shogifan:20160301000704j:plain

△7六歩▲同金△6四桂▲7七金△9五角

1986-08-20b.png

高橋王位、兄弟子米長相手にストレート防衛

△7六歩から△6四桂は筋だが角道を止めてしまう手。だが△9五角とこちらに角を使うのが継続の好手だった。 2図は7七角成もしくは7六歩があって先手が困っている。以下は高橋王位が順当に攻めて勝ち、4連勝でタイトルを防衛した。

高橋道雄九段は五段のとき内藤國雄先生から王位を奪取した。それまでは、タイトルはA級の八段や九段が獲るものと思っていたので衝撃だった。五段でのタイトル獲得は、当時新記録だった。 この直前に21歳の谷川浩司新名人誕生があった。それが刺激になったことは違いないと思う。

翌年、高橋さんは加藤一二三先生に王位をフルセットの末獲られたが、翌年すぐストレートで獲り返した。 この将棋はその翌年の防衛戦。兄弟子で十段を保持した米長邦雄先生が挑戦者だった。