将棋局面|田中寅彦vs南芳一1988-07-29棋聖戦5局|田中が棋聖を獲得
1988-07-29 第52期棋聖戦五番勝負第5局
▲飛先不突矢倉で▲3五歩と歩を交換した将棋。 ここから先手、丁寧な指し手で優位を築く。
▲4六角△6四歩▲3五歩△3七歩成▲同角△4五銀▲4三銀
田中寅彦、棋聖を獲得
田中寅彦棋聖獲得の一局。田中先生は、本戦の常連ではあったが、タイトル挑戦はなかなかできなかった。 この棋聖戦に登場したときは若くはなかった。 すぐに3五歩だとやりすぎらしい。じっと▲4六角と上がるのがいい手。 角上がりは、と金を取る手を用意したのだった。 2図▲4三銀以下は、うまく攻めを継続した田中八段が勝ち、棋聖獲得となった。
若手時代から目立った活躍を見せたが、タイトルはようやくという感じだった。 だが時期には、兄弟子中原誠先生に獲られてしまう。これが唯一のタイトル獲得であった。