将棋局面|塚田泰明vs土佐浩司1986-07-27NHK杯|塚田スペシャル
1986/07/27第36回NHK杯戦1回戦第17局*「塚田泰明六段」vs「土佐浩司五段」棋譜
塚田泰明さんが一世を風靡した戦法を振り返る。 相掛かりでの「塚田スペシャル」。 1図は△6四歩と突いた局面だったが。
▲2四歩△同歩▲同飛△1四歩▲7六歩△8六歩▲同歩△同飛▲1六歩△6三銀▲1五歩△2三歩▲2五飛△1五歩▲1四歩△8二飛▲1五飛△3四歩▲8七歩△1二歩
塚田スペシャル
▲2四歩と合わせて6四の歩を取りに行っても△1四歩で受かるというのが常識。それを承知でやって行って、1筋の歩をぶつけて、しまいには端を詰めるのがねらいだった。2図となっては大いに先手有利となった。
この将棋は当時テレビで見ていて驚いた。あれよあれよという間に後手は端が詰められてしまった。
この戦法は中村修さんが創始者らしいが、連用した塚田さんが勝ちまくったため「塚田スペシャル」の名になったようだ。また、将棋の戦法に“スペシャル”とは、当時斬新であった。こういう命名の最初だったかもしれない。
塚田さんはこの塚田スペシャルが原動力となって、22連勝、A級入り、王座獲得などを達成した。