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将棋局面|大山康晴vs山田道美1967-07-24棋聖戦4局|反撃の強手 山田が打倒大山を果たし棋聖獲得

1967-07-24第10期棋聖戦五番勝負第4局*「大山康晴棋聖」vs「山田道美八段」 

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中飛車に後手は△5三銀左から△7二飛と寄って7筋を交換した。 図は先手の大山先生が▲4六銀と立って、玉頭攻めに出たところ。山田道美八段が強い攻めを見せた。

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△4四歩▲同 歩△1三角▲4八飛△4五歩

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反撃の強手 山田が打倒大山を果たし棋聖獲得

2四銀のような手は指さなかった。△4四歩から△1三角が反撃の強硬手段。 2図の△4五歩は継続の強手だが駒を呼びこむ危険もある。

2図以下、▲同 銀△5七角成▲3八飛△4六馬▲3七桂△5三銀と進行。 玉頭戦で優位に立った後手山田が勝った。△4四歩から△1三角の反撃は功を奏した。山田八段は初タイトルとなる棋聖を獲得した。

山田道美九段は打倒大山を公言したという。本局は見事な中飛車破りで3-1でタイトルを奪取し、打倒大山を果たした。 その後36歳で病死されたが、生きておられれば将棋史が変わっていたかもしれない。