将棋局面|羽生善治vs渡辺明2013-6-22棋聖戦2局|戦機を捉える羽生
2013年6月22日 第84期棋聖戦五番勝負 第2局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王 棋譜
羽生さんが△8八角成から7六飛とする「相横歩取り」。タイトル戦では珍しくて驚いた。 渡辺さんが▲7七桂と応じたので飛車交換にはならず、おだやかな進行になった。 7六の銀を▲6五銀と出たところ。
△8四銀
すごい銀出で戦機を捉える羽生
先手の駒がのびのびしていて模様が良さそうと思っていた。 そこに△8四銀! 取れなかった歩をわざわざ取らせるようにするとは。 ▲7四銀だと、7五銀か2四飛か7三桂とするのかわからないが、とにかくすごい手だった。 思い及ばない手で、こうやって戦機を捉えるものかと感心させられた。
実戦は、渡辺さんが誘いにのらず▲4八銀。 以下△7三桂▲7四銀△2四飛▲5六角△6四角と難しい戦いが続いたが、羽生勝ち。 終盤△7四飛の好手などもあったが、私にとってここがハイライト局面だった。