将棋局面|森内俊之vs羽生善治1988-06-11早指新鋭戦決勝|角換り棒銀の定跡になった森内の絶妙手
1988-06-11第07回早指し新鋭戦決勝「森内俊之四段」vs「羽生善治五段」
森内さんが▲角換り棒銀を採用したのが面白かった。 なにげない△5四歩は大悪手だった。 先手の次の一手でなんと将棋がほぼ終わってしまった。
▲5三銀
角換り棒銀の定跡になった森内の絶妙手
若き日のライバル対決。 ▲5三銀!と打ったのが絶妙手。 羽生五段にすれば、うるさい銀を追い返そうとの△5四歩だったろう。 銀取りをそのままに、できた隙間に▲5三銀! 5五歩なら2五飛で、同飛は4二銀まで。2四歩は5五飛でこれもひどい。 実戦は△6二金だが、▲4四銀上以下森内勝ち。
新人の天才ライバル同士の決勝戦は森内俊之四段が制し、早指し新鋭戦優勝となった。 2図のハイライト局面は何度見ても気持ちがいい。角換り棒銀の定跡にのこる絶妙手といって過言でない。