将棋局面|大山康晴vs木村義雄1952-05-19名人戦1局|寄せの好手 木村、名人戦最後の勝利
1952-05-19第11期名人戦七番勝負第1局「大山康晴九段」vs「木村義雄名人」棋譜
▲5五歩位取りから四間飛車という手将棋。
木村名人ペースで進行し寄せも早かった。
△8六歩▲6六銀△5七桂
寄せの好手強烈な桂捨て 木村、名人戦最後の勝利
△8六歩が寄せの第一歩で、銀を移動させて7六に角を打とうというもの。
△5七桂が強烈な桂捨てで寄せの好手だった。
2図以下、▲同歩△7六角▲7七飛△6九角成▲同王△6七銀▲6八飛△8七角成▲同飛△6八銀成▲同王△8七歩成まで、後手の勝ち。木村義雄名人快勝となった。
しかし、この将棋が名人戦での最後の勝局となった。 このあと挑戦者大山が巻き返して第2局から4連勝で名人を獲得した。
木村名人は「よき後継者を得た」と言い、引退したシリーズだった。