将棋局面|中原誠vs大山康晴1972-04-18名人戦2局|大山の有名な玉逃げの絶妙手
1972/04/18~19名人戦第2局
大山康晴名人の有名な絶妙手を振り返る。 △中飛車▲棒銀の将棋。1図は超有名な局面。
△8一玉
大山の有名な玉逃げの絶妙手
△8一玉!!!と危なそうなところに逃げるのが絶妙手。逃げると言うより「落ちる」という感じの玉さばきである。
普通6二玉だが、7四桂、5一玉、9三桂成、同香、6二角、同金、7一飛成がある。
実戦は、2図以下 ▲8三飛成△8二歩▲7三桂不成、7一玉、6一桂成、同銀、7二歩、同銀▲5三龍△6一銀打と進んで後手玉が固まった。
▲7三桂不成で9三桂不成は、同香、9二角、9一玉!、9三竜、7五角!という絶妙のシノギで後手逃れ。
△6一銀打以下は、▲7四桂に△6九と▲同金△7五桂と反撃に転じて後手大山名人が勝った。
大山先生ほどの受けの名人となると、王様までもが強力な受けの駒なのだろうか。 「△8一玉で勝ち」という読みは、究極の名人芸だった