1988/04/18第01期竜王戦2組残留決定戦準決勝
「児玉孝一六段」vs「石田和雄八段」棋譜
児玉孝一七段の創案した珍戦法を振り返る。 矢倉模様の出だしで「カニカニ銀」の将棋。先手はここから十分に組んだ。
▲5八飛△5三銀▲9七角△4二金上▲6六銀△4一玉▲7七桂
児玉の珍戦法カニカニ銀
カニカニ銀には様々あるようだが、2図は理想形ではなかろうか。 2図以下、△1四歩に▲5五歩△同歩▲6五桂と集中砲火を浴びせて先手快勝となった。
カニカニ銀は、二枚銀を繰り出す「急戦矢倉」を発展させたものらしい。 児玉七段は、この戦法で本を出し、「升田幸三賞」までもらった。ネーミングの面白さが手伝って、いつまでも忘れられない戦法である。