将棋局面|久保利明vs郷田真隆2012-03-17棋王戦第4局|郷田が久々にタイトル保持者に
2012年3月17日 第37期棋王戦五番勝負第4局
久保棋王得意の▲早石田の将棋。 6六の飛車が▲9六飛と歩を取ってきたところ。 後手郷田九段の次の手は気づきにくい。
△8一飛
渋い飛車引き 郷田が久々にタイトル保持者に
なんとも気づきにくい渋い飛車引き。香車にひもをつけた手で、次に8五桂がある。7六銀でも8五桂と行くようだ。実戦は2図で▲9二歩としたが、△8五桂▲同桂△8四飛とさばいて後手優勢となった。 郷田さんは快勝し、初めて棋王を獲得した。
郷田さんは四段のときタイトルを獲得した天才棋士だ。しかし、それ以来タイトル戦出場は多いものの獲得数ここまで3期とは意外であった。羽生さんとの戦いに苦戦した印象がある。 一時目立たなくなった時期もあったが、40歳近くにまたパワーアップし、名人戦で2回挑戦者になった。 そんな郷田さんが久しぶりにタイトル保持者に返り咲いたのには、ジンときてしまった。