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A10木村義雄.十四世名人.実力制初

将棋局面|木村義雄 vs 花田長太郎 1937-12-05 名人戦|危なそうな好手 昭和12年、木村が実力制で初めての名人となる

1937-12-05第01期名人決定大棋戦千日手指し直し局 「木村義雄八段」vs「花田長太郎八段」 「名人決定大棋戦」という表現が古めかしい。 昭和12年に実施された初の実力制名人決定戦だった。4六の銀を△5五銀と引いたところ。 先手木村義雄に大胆な手が出た。…

将棋局面|大山康晴vs木村義雄1952-05-19名人戦1局|寄せの好手 木村、名人戦最後の勝利

1952-05-19第11期名人戦七番勝負第1局「大山康晴九段」vs「木村義雄名人」棋譜 ▲5五歩位取りから四間飛車という手将棋。 木村名人ペースで進行し寄せも早かった。 △8六歩▲6六銀△5七桂 寄せの好手強烈な桂捨て 木村、名人戦最後の勝利 △8六歩が寄せの第…

将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その1 升田流筋違い角向飛車

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局*「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 升田幸三八段が名人戦で指した珍戦法を振り返る。角換わりから▲4五角と「筋違い角」を打った将棋。 先手升田挑戦者の奇抜な手がでる。 ▲8八飛 升田流筋違い角向飛車 結果は木村名…

将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その2 木村、攻めの好手

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 後手は攻めたいが、うっかり攻めると反撃が厳しい。 巧い攻めがあった。 △1五角 木村、攻めの好手 端角打ち 桂馬の頭に3六歩が第一感だが、4五桂、3七歩成、1六角と軽く指されて反撃…

将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その3 升田がしびれた木村名人の好手

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」棋譜 升田八段が▲筋違い角からの向い飛車という派手な戦法を披露した。ところが、木村名人がうまく対応して思うようにいかなかった。 後手の次の手は、升田八段は見落としていたと思…

将棋棋士名言|木村義雄「将棋が強くなるのは番数ではない。いかに質の高い血の出るような将棋を指すかだ。」

「将棋が強くなるのは番数ではない。いかに質の高い血の出るような将棋を指すかだ。」 木村義雄十四世名人はこう言われたという。 木村名人の時代は、一局の将棋を信じられないほど長時間戦った。 今以上に血の出るような戦いだったろう。 恐ろしいほど迫力…

将棋局面|木村義雄vs金易二郎1930-08-25日本選手権争奪戦|△2三歩型横歩取り 取るのに挑んだ木村義雄

1930/08/25第2回日本選手権争奪戦(讀賣新聞)*「木村義雄八段」vs「金易二郎八段」 木村義雄八段が常識に挑戦した昭和5年の一局から。 横歩取りだが、後手が1図△2三歩と打つ△2三歩型横歩取り。 1図は今ではみんなこの一手。 △2三歩▲3四飛△8八角成▲…

将棋局面|木村義雄vs丸田祐三1948-08-12A級順位戦|木村定跡猛爆の一局

1948-08-12~18第03期順位戦A級「木村義雄前名人」vs「丸田祐三八段」 角換り腰掛銀で、双方玉を囲い合う先後同型から▲7五歩の突き捨てを入れて仕掛ける「木村定跡」の将棋。 △3六歩▲4七金のあと5四の銀を△4三銀と引いたところ。 先手は巧みに攻めを継続…