A09升田幸三.四代名人.史上初三冠
第12期九段戦本戦2回戦三番勝負第1局*「升田幸三九段」vs「二上達也八段」 向飛車から飛車交換になり△8三飛と打った局面。 桂取りの対処が意外だった。 ▲8四歩△同飛 ▲7三桂不成 升田の曲芸的妙手順 ▲8四歩とたたいて▲7三桂不成が曲芸を見るような妙手順…
1966(昭和41年)/04/21第25期名人戦七番勝負第2局*「升田幸三九段」vs「大山康晴名人」 角換りで後手右玉の将棋。 先手升田、一時間ほどの長考の末に指したという。 ▲1八角 升田の名手”遠見の角” 有名な局面 ▲1八角と打つ天野宗歩ばりの「遠見の角」が指…
1975-02-03 第29期順位戦A級*「大内延介八段」vs「升田幸三九段」 双方銀冠で手詰まりになりやすい戦型。 升田九段らしい手がでた。 △1三桂 積極的な升田将棋 升田将棋はとにかく積極的で自分から技をかけにゆく。手詰まりぎみの局面でも思い切った手が出る…
1971-01-30第25期順位戦A級*「二上達也八段」vs「升田幸三九段」 △坂田流向飛車の将棋。後手の手が難しい局面。 △2六金▲2七歩 △2五金 ▲3七桂 △1六歩 升田、意表の攻め △2六金で▲2七歩と打たせるのは気持ちいいようだが▲3七桂が金当たり。 だがそこで…
1962-06-27第17期順位戦A級「升田幸三九段」vs「加藤一二三八段」 棋譜 △矢倉中飛車に対し、先手は「早囲い」。当時としては斬新だったのではないか。 図で先手升田九段には狙いがあった。 ▲1五歩△同歩▲1四歩 升田が高飛車からの好手順 塚田スペシャルのよ…
1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局*「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 升田幸三八段が名人戦で指した珍戦法を振り返る。角換わりから▲4五角と「筋違い角」を打った将棋。 先手升田挑戦者の奇抜な手がでる。 ▲8八飛 升田流筋違い角向飛車 結果は木村名…
「人生は将棋と同じで、読みの深い者が勝つ」 升田先生、浅い読みで生きている私には痛いお言葉です。
「勝負は、その前についている」 升田幸三先生の名言。 普段の勉強や研究が大切。 勝負の世界に限ったことではなく、身に染みるお言葉。
1982-02-27角落ち プロ・アマ最高峰の対決 「小池重明アマ名人」vs「升田幸三九段」 棋譜 角落ちで有名な一局。 升田九段が序盤に飛車の上に△8三玉と上がる珍形にした。 玉頭の金取りになっていて上手番だが。 △8五同金 升田が小池重明をはめた 大棋士升田…
1975-02-14第29期順位戦A級「升田幸三九段」vs「大山康晴棋聖」 棋譜 升田先生が▲石田流の変形、大山先生が△3・4筋位取り。 升田が攻め大山がしのぐ大熱戦で、名局だった。 小駒だけの先手はどう攻めをつなぐか。 ▲1六歩 端歩突き 升田、絶妙手で攻めをつ…
1970/12/11第20回NHK杯戦2回戦第1局*「升田幸三九段」vs「有吉道夫八段」 「新手一生」升田幸三先生の戦法を振り返る。 1図をよくよく見ると、▲7五歩と伸ばすのはなんともずうずうしい手だ。 先手の次の一手で、升田九段の新戦法が登場する。 ▲7八飛 …
1955-10-29第4回読売オール八段戦決勝三番勝負第2局 「大山康晴名人」vs「升田幸三八段」 升田幸三、大山康晴の横綱対決の将棋から。 矢倉で△袖飛車の趣向。 ふつうの囲い合いになるかと思ったが間もなく駒がぶつかった。 △5三金▲7五歩△4四金▲7六銀△5二…
1948/09/22朝日新聞塚田・升田五番勝負第4局 「塚田正夫名人」vs「升田幸三八段」 有名な「駅馬車定跡」は、上記の企画将棋のなか升田幸三八段のひらめきによって生まれた。 相掛かり腰掛け銀で4筋6筋の位を取り合い、先後同形となった将棋。 同形から▲2…
1948/09/22朝日新聞塚田・升田五番勝負第4局 「塚田正夫名人」vs「升田幸三八段」 升田幸三八段が生んだ有名な「駅馬車定跡」はここからが“クライマックス”。 さかのぼって△8八角成から1図までは、その“序章”といえる。 先後同形で後手番だが、ここからの…
1943-08-20第4期昭和番附編成将棋決勝(朝日新聞) 「升田幸三六段」vs「木村義雄名人」 犬猿の仲、升田幸三六段と木村義雄名人の対決。 なんの変哲もない出だしの1図、升田六段の次の手が木村名人を怒らせた。 升田六段に挑発する狙いがあったかわからない…
1970/07/24第25期順位戦A級* 「升田幸三九段」vs「中原 誠八段」 升田幸三九段得意のひねり飛車。 図は△8三金と棒金をめざしたところ。 先手升田九段の次の手には驚嘆した。 ▲7七飛 天才升田の発想 昔この▲7七飛を升田幸三先生の本で見たとき、ものすごく…
1957-07-10第16期名人戦七番勝負第6局 「升田幸三王将」vs「大山康晴名人」 相矢倉模様から先手が棒銀で仕掛けた将棋。 先手さばけて気持ちのいい局面。先手の次の一手はとてもいい手。 ▲5九金 戦いの前の自陣整備 升田会心の一局 ▲5九金と寄ったのが自陣…
1958-07-08第17期名人戦七番勝負第7局 「大山康晴王将」vs「升田幸三名人」 棋譜 矢倉戦。▲四手角△6四角型という当時らしい古風な駒組み。 後手の升田先生に自慢の一手がでる。 △4四銀 自慢の名手△4四銀 升田生涯最高の名局で名人防衛 升田幸三先生が生涯…