A07米長邦雄.永世棋聖.四冠.名人
「勝利の女神は、正しいか否かよりも、笑いがあるか、謙虚であるかどうかを 重視している」 米長先生は運の研究者のような人物だった。 「笑い」「謙虚」には、はっとさせられる。
1985-01-07第23期十段戦七番勝負第7局 「中原 誠十段」vs「米長邦雄棋聖」棋譜 米長邦雄四冠達成の名局から。△米長矢倉から△6五歩早仕掛けの将棋。 1図、後手歩切れだが金桂交換の駒得。後手のここ数手が印象に残る。 △8六歩▲同歩△1四歩▲4五銀△4三金打…
1982/10/24 第09回名将戦本戦3回戦* 「大山康晴十五世名人」vs「米長邦雄棋王」 バシッと▲5七飛打と打った局面。 二枚飛車がたてに並ぶ大山流の好手で、大山ペースだが・・・。 △4六歩▲同 銀、 同 角、同 飛、6七角成、 同 飛、5五金打 ▲8六飛△5六銀 …
1979/10/12第20期王位戦七番勝負第7局千日手指し直し局* 「米長邦雄棋王」vs「中原 誠王位」 決め手とばかりに、1八の竜が4八の銀を取った局面。 7五の角が利いているから、”斬った”はず だが・・・。 ▲6七金寄 米長の不思議な奇手 初めて中原からタイト…
1973/07/20第22期棋聖戦五番勝負第4局*「米長邦雄八段」vs「有吉道夫棋聖」 後手が2度勝ち筋を逃して怪しい雰囲気ただよう局面。 ▲3三桂打△3一銀▲2一桂成△同 王▲1三桂打△2二王▲8六竜 強烈な好手と大悪手 米長が初タイトル棋聖を獲得 ▲3三桂打ちが強烈…
1974/07/19第22回王座戦本戦2回戦*「米長邦雄八段」vs「大内延介八段」 居飛車の正当な美濃囲いは昔よく指された。双方美しい陣形である。▲5五歩と突いて△5二飛と受けた局面。好手があった。 ▲7五歩△同 歩▲5四歩△同 銀▲5五歩△7六歩▲8八角 定跡になった…
1982/06/00角落ち 決戦大駒落(近代将棋企画) 「櫛田陽一都名人」vs「米長邦雄棋王」 角落ちで櫛田さんがアマ強豪時代の将棋。米長棋王がとんでもない手を指した。 △3三玉▲4六歩△2二飛 櫛田「なにかの間違いじゃないかと思った」 と言った△3三玉が意表の…
1972/04/18第11期十段戦リーグ*「米長邦雄八段」vs「升田幸三九段」 8二の飛車を△3二飛と振ったところ。升田九段らしい変わった陽動振飛車だった。普通は、先手はどう囲うのかというところだが。 ▲6五歩△同歩▲ 同桂△ 同桂▲9一角成 米長意表の開戦 戦争が…
1972/04/18第11期十段戦リーグ 「米長邦雄八段」vs「升田幸三九段」 別ページ「勃発」のつづき。6五の桂馬で5七の銀を成らずでとった局面。金取りだから、ふつうは「先手」であるが・・・。 ▲6六香 ええっ!? ここで香打ち!? 米長の妙手 私は上記のご…
1982-03-30第07期棋王戦五番勝負第5局「米長邦雄棋王」vs「森安秀光八段」 棋譜 △四間飛車に米長先生は引角から▲玉頭位取りという変わった指し方。 1図は成り銀取りに△5二歩と打ったところ。先手の次の手は寄せの第一弾だった。 ▲7四歩 寄せの好手、急所…
1985-01-21第45期棋聖戦五番勝負第4局「中村 修六段」vs「米長邦雄棋聖」 棋譜 当時流行した矢倉▲2九飛戦法だが、図が通常と違うのは端歩が1五歩と伸びていないこと。 銀取りに桂を跳ねたところ。後手米長棋聖の好判断が見られた。 △5五歩▲3三桂成△同金…
1986-01-07第24期十段戦七番勝負第7局「中原 誠名人」vs「米長邦雄十段」 棋譜 米長邦雄十段防衛の名局から。 △米長矢倉で△4四銀と繰り出し△5五歩と仕掛けた将棋。後手は迫りくる先手の駒をどうしのぐか。 △6一銀 決め手の一段銀 米長中原の十段戦14番は…
1985-12-05第24期十段戦七番勝負第5局「米長邦雄十段」vs「中原 誠名人」 米長邦雄十段防衛戦の棋譜から。 相掛り腰掛銀で、先手が理想的な攻めを展開した。 1図は▲3二角に△4三角と合わせたところ。次の一手が気持ちいい。 ▲6三銀 米長の気持ちいい手筋、…