A01羽生善治.永世六冠.七冠独占
1994/09/19第35期王位戦七番勝負第7局*「羽生善治王位」vs「郷田真隆五段」 先手はここから地味に攻めた。 ▲5五歩△4四金▲4六歩 羽生が王位防衛 ▲5五歩と打つ。6四金だと4四歩が利いてダメそうだ。 で、△4四金と寄ったが▲4六歩が手筋の好手。同歩なら…
2011-06-25 第82期棋聖戦五番勝負第2局千日手指し直し局 * 「深浦康市九段 」vs「羽生善治棋聖 」 △4五歩▲同歩△同桂と意表の開戦に▲4八飛と桂取りにまわった局面。 後手に意外な手段があった。 △5七桂成▲同金△3九角▲4七飛△4六歩 羽生の指しまわし 4一…
2011-06-11第82期棋聖戦五番勝負第1局* 「深浦康市九段 」vs「羽生善治棋聖 」 後手の次の一手が勝利をもたらした。 △5七歩 羽生の勝利をもたらした一手 △5七歩のタラシが手筋の好手。同金ならそこで5九飛がきつい。よく見ると先手に5九歩と打つ歩が無い…
「楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。」 これはすごく羽生さんらしいなーと感じる言葉。 羽生さんはいつも飄々としている。勝っても負けても飄々としている。 一局の将棋だけでなく、人生そのものが「ひたすら平常心」なのだ。 たいが…
1988/12/03第4回天王戦決勝* 「森下 卓五段」vs「羽生善治五段」 矢倉戦で△6二飛戦法だが、角をぶつけて交換になった。ここから後手羽生の動きが怪しげだった。 △3七歩▲同 桂△6五飛 ▲8二角 △3六角 羽生の怪しげな動きからの好手 △3七歩と焦点の歩を打…
1989-09-18 第02期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局 「羽生善治五段」vs「森下 卓五段」 挑戦者がかかる番勝負。角換わり棒銀にうまく対処した森下ペースだった。 先手は3五の銀取りをどうするかという局面。 ▲3九玉 羽生逆転の好手 島竜王に挑戦 1図で2六…
2015年7月4日第86期棋聖戦五番勝負第3局 羽生善治棋聖対豊島将之七段 △7四歩と打ち捨て▲同歩の局面で、当然次の手は・・・と思ったら・・・。 △6五桂▲同銀△8六歩▲7六銀△7五歩 羽生の意外な攻め筋 当然9七角成と思ったら、△6五桂!? ▲同銀と取らせて△8六…
2013年6月22日 第84期棋聖戦五番勝負 第2局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王 棋譜 羽生さんが△8八角成から7六飛とする「相横歩取り」。タイトル戦では珍しくて驚いた。 渡辺さんが▲7七桂と応じたので飛車交換にはならず、おだやかな進行になった。 7六の…
2013年6月4日 第84期棋聖戦五番勝負 第1局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王 棋譜 横歩取り△8五飛戦法の中盤。 後手が角を合わせたのにどうするかだが。 ▲7五馬 羽生の方針 桂馬を取りにゆく ▲7五馬と引いた。 馬を引いて7四歩から8五馬と桂馬を取るのを…
1986/05/30第20回早指し将棋選手権戦予選*「羽生善治四段」vs「中田 功四段」棋譜 6三の銀を△7二銀と引いた局面。好手がでた。 ▲5九歩 羽生の好手 金底の歩岩より堅し ▲5九歩が”金底の歩岩より堅し”の格言通りの好手だった。この場合は後手が5筋に歩を打…
2012-05-22 第70期名人戦七番勝負第4局 羽生善治二冠 vs 森内俊之 棋譜 △4一飛と自陣飛車を打ったが次の手で終局した。 ▲3一飛 まで先手の勝ち 投了図の好手 羽生森内、阿吽の呼吸 羽生善治二冠が挑戦する名人戦から。矢倉▲4六銀戦法で先手よどみない攻め…
1993/05/11第62期棋聖戦本戦準決勝*「羽生善治竜王」vs「高橋道雄九段」棋譜 力戦で後手高橋九段は居玉のまま。大胆な攻めがあった。 ▲2四飛 羽生の好手 飛車捨ての攻め ▲2四飛が好手。瞬間飛車損となるので何とも大胆だ。 2図以下△同金、3三角、6二玉…
2012-04-24第70期名人戦七番勝負第2局「羽生 善治二冠 」vs「森内 俊之名人 」 棋譜 角換り腰掛銀から後手が飛車斬りの強攻をした。△6七桂の打ちこみが来たところ、対処が冷静だった。 ▲7八飛 羽生の受けの好手 ▲7八飛が面白い受けで好手。玉飛金銀が並…
1989/03/25第39期王将戦一次予選2回戦*「羽生善治五段」vs「達 正光五段」棋譜 先手駒得だが、後手陣はガチガチでどこから攻めようかというところ。すごい手順を見た。 ▲7五竜 △1九竜▲8六竜 羽生の妙手順 竜の大移動 びゅんと▲7五竜と大移動して▲8六竜…
2013年03月10日第62回NHK杯準決勝第2局 郷田真隆棋王vs羽生善治NHK杯・三冠 棋譜 △ゴキゲン中飛車の終盤。 後手敗勢から詰むや詰まざるやの勝負に持ち込んだ。詰まさねば後手が負ける。 △8六銀 羽生が詰みを発見 △8六銀!と打った。秒読みのなか羽生さんは…
1986/03/10第12期棋王戦予選2回戦*「羽生善治四段」vs「桜井 昇七段」棋譜 ここから先手の構想が巧みだった。 ▲6八飛 △5四歩 ▲7七金寄 厚みを生かす羽生の好手 金銀の下に回る▲6八飛が面白い手で好手。▲7七金寄で6筋攻撃が見えてきた。 以下△6二歩と…
1989/02/20第38回NHK杯戦決勝*「羽生善治五段」vs「中原 誠棋聖」 棋譜 羽生五段は▲ひねり飛車を採用しきれいに駒をさばいた。先手のここ数手がハイライト。 ▲6三歩成△同金▲4二角成△同玉▲6四歩△7四金▲同飛△同歩▲5三歩 大駒二枚斬りの猛攻のなかの小…
1986/02/15第36回NHK杯戦予選*「羽生善治四段」vs「瀬戸博晴四段」棋譜 次の一手問題のような手がでた。 ▲5三桂不成 羽生の次の一手 桂馬成らず ▲5三桂不成が次の一手問題のような好手。 5三同金は飛車を取れるし、同角だと5四歩と金を取って良い。 2図…
1989/02/05第38回NHK杯戦4回戦第1局 「羽生善治五段」vs「加藤一二三九段」 棋譜 超有名な将棋。角換り棒銀の終盤、先手羽生五段から全国の視聴者びっくりの決め手がでた。 ▲5二銀 超有名なNHKでの羽生の妙手 敵陣の空間に打たれた銀を見て私は仰天し、…
2013年10月21日 第61期王座戦五番勝負 第5局 羽生善治王座 対 中村太地六段 棋譜 横歩取りで、先手が▲5六飛の形から攻める将棋だった。 ▲2二歩に△1三桂跳ね。 ここから先手の攻めがうまかった。 ▲2六桂△2三銀▲3四歩△2五歩▲7三銀不成 羽生が王座防…
1986-10-20 第36回NHK杯戦2回戦第16局「羽生善治四段」vs「米長邦雄十段」 羽生善治四段時代の将棋で、落ち着いた指しまわしが見られた。 同型矢倉模様から後手が3一玉のまま激しく攻めた将棋だった。先手羽生四段の対応は見事だった。 ▲6八飛△6四歩▲…
2013年10月8日 第61期王座戦五番勝負 第4局 羽生善治王座 対 中村太地六段 棋譜 羽生善治王座の巧みな勝負術を見た将棋だった。 角換わり腰掛け銀から後手が角を斬って激戦になった。1図は▲6四飛と王手に打った局面だが、後手の意外な応手を見た。 △6…
2012年10月3日 第60期王座戦五番勝負 第4局 渡辺明王座 対 羽生善治二冠 棋譜 羽生善治二冠が王座を奪回した一局で、攻めのうまさが光った将棋。 矢倉▲4六銀戦法で攻め続けた将棋だった。1図は先手の攻め駒が愚形に見えたが、数手で変わった。 ▲3五歩△…
2013年9月18日 第61期王座戦五番勝負 第2局 羽生善治王座 対 中村太地六段 棋譜 羽生善治王座は細い攻めをつなげる天才だが、さすがに本局はしんどかったはずだ。 相矢倉模様から後手雁木にした将棋で、後手玉が入玉するか否かの大激戦になった。 先手の…
1989-08-25第02期竜王戦本戦トーナメント準決勝 「羽生善治五段」vs「大山康晴十五世名人」 羽生善治五段と大山十五世名人が竜王をめざす大一番で、双方力を発揮した名局だった。 △四間飛車▲棒銀の定跡形が出現し、そのあとどうなるのか興味深い将棋だった。…
1989-08-25第02期竜王戦本戦トーナメント準決勝「羽生善治五段」vs「大山康晴十五世名人」 羽生善治五段と大山十五世名人の大一番は、△四間飛車▲棒銀の定跡形の好勝負となった。 1図△5四銀打とがっちり打って、大山名人は充分と見ていただろう。 先手さば…
1989-08-25第02期竜王戦本戦トーナメント準決勝 「羽生善治五段」vs「大山康晴十五世名人」 羽生善治五段はこの大一番、終盤で発見し難い妙手を指して大山十五世名人を破った。 1図は7五の桂馬を▲8三桂成△同銀と進行したところ。寄せが見えにくいが、先手…
2013年8月8日~9日第54期王位戦七番勝負第4局 行方尚史八段 対 羽生善治王位 棋譜 横歩取り△5二玉・5一金型の将棋。 角交換、飛車交換の激しい将棋になり、▲8一飛と厳しそうな打ち込みが来たところ。 後手は恐い形だが踏み込んだ。 △7五香▲4一角△5…
1989-02-06 第38回NHK杯戦準決勝第1局「谷川浩司名人」vs「羽生善治五段」 △8八角成から7六飛と横歩を取る「相横歩取り」の将棋。 谷川名人が飛車交換を避けて、お互い馬を作る力戦だった。後手の馬取りになっているが、ただの逃げではなかった。 △5五…