12月対局
1995/12/22 第54期順位戦B級2組07回戦 「藤井 猛六段」vs「井上慶太六段」 ▲四間飛車で「藤井システム」の一号局。 ▲4五銀に△8四飛と横利きで受けた局面。 きびしい攻めがあった。 ▲3五歩△同歩▲2五桂 「藤井システム」1号局 藤井、奇跡が起きたような勝…
1937-12-05第01期名人決定大棋戦千日手指し直し局 「木村義雄八段」vs「花田長太郎八段」 「名人決定大棋戦」という表現が古めかしい。 昭和12年に実施された初の実力制名人決定戦だった。4六の銀を△5五銀と引いたところ。 先手木村義雄に大胆な手が出た。…
1988/12/03第4回天王戦決勝* 「森下 卓五段」vs「羽生善治五段」 矢倉戦で△6二飛戦法だが、角をぶつけて交換になった。ここから後手羽生の動きが怪しげだった。 △3七歩▲同 桂△6五飛 ▲8二角 △3六角 羽生の怪しげな動きからの好手 △3七歩と焦点の歩を打…
2004-12-27 第17期竜王戦七番勝負第7局 「森内俊之竜王・名人」vs「渡辺 明六段」 渡辺明六段が竜王を獲得した一局だが、内容も完璧であった。 横歩取り△8五飛に▲6八玉型の将棋だった。 後手は駒得だが玉が狭いのが嫌味。自然な良い次の一手がでた。 △1七…
1969-12-27第15期棋聖戦五番勝負第2局 「中原 誠棋聖」vs「内藤國雄八段」 内藤国雄九段がタイトル戦で指して、現在まで指し続けられる基本戦法を振り返る。 横歩取り△3三角戦法。1図の▲3六歩に後手が動く。数手のやり取りが面白い。 △8六歩▲同 歩△同 飛…
2012年12月26日第38期棋王戦挑戦者決定二番勝負第1局 羽生善治三冠 対 渡辺明竜王 棋譜 渡辺明竜王の敗局だがインパクトがあった一局。 羽生善治三冠が矢倉▲4六銀を採用。 1図は厳しい▲6三飛成が来たところで、後手不利。だが後手の次の一手にびっくり…
1981-12-25第40期順位戦B級1組07回戦「谷川浩司七段」vs「芹沢博文八段」 芹沢博文九段の棋譜から。 ▲ひねり飛車模様で、△7四歩と突いて阻止したので乱戦になった。1図は3六の飛車を▲3四飛と浮いて5四の歩を取りに来たところ。ここから数手、後手に面白…
1972/12/24第22回NHK杯戦1回戦第8局 「花村元司八段」vs「中原 誠名人」 花村元司九段の鬼手がでた有名な一局。 ▲角換わり棒銀で、△5四角▲3八角と打ち合う定跡形からの進行。1図で飛車を引けばふつうだったが、次の一手はまさに花村流。 ▲8三銀 花村…
1979/12/23第29回NHK杯戦3回戦第1局 「加藤一二三王将」vs「大山康晴十五世名人」 大山康晴十五世名人と加藤一二三王将のNHK杯史に残る事が起きた一局。 △四間飛車に▲引き角の将棋だった。1図は先手の勝ちが目前。だが、ここから数手でまさかの出来事…
2006年12月20・21日 竜王戦七番勝負第7局 渡辺明竜王-佐藤康光棋聖 棋譜 渡辺明竜王が竜王戦3連覇を達成した一局で、柔軟な発想が面白かった。 矢倉で3筋7筋の歩を交換する角対抗型。後手△8四銀と出て、見たことのない将棋になった。 1図は8四の銀を△…
1975-12-18第30期順位戦A級04回戦「大山康晴棋聖」vs「升田幸三九段」 棋譜 大山康晴十五世名人の棋譜から。升田大山戦は、晩年はどちらかが振飛車だった。 本局は升田九段が△三間飛車から向い飛車に転じた。▲2三歩成と成り捨て、△同金と取ったところ。先手…
1986-12-18 第25期十段戦七番勝負第6局「福崎文吾七段」vs「米長邦雄十段」 福崎文吾七段がタイトル「十段」を獲得した棋譜から。 得意の▲振飛車穴熊の将棋で、最初向い飛車だったのが、気が付くと飛車は3筋にいて斬っていった。 先手からの寄せだが、1図…
2008年12月17日・18日 - 竜王戦七番勝負第7局 ▲羽生善治名人-△渡辺 明竜王 棋譜 渡辺明竜王が5連覇を達成し永世竜王を獲得した一局は、難解な終盤だった。 矢倉で後手の渡辺さんが5五歩交換から△3三銀と上がる新手を見せた将棋。 終盤で▲2七香と合駒をし…
2010年12月14・15日 第23期竜王戦 七番勝負第6局 羽生善治vs渡辺明 渡辺明竜王が7連覇を達成した一局は、受けにも強いところを見せた。 角換り腰掛銀で、手待ちを繰り返してから先手が開戦した。 1図は▲2四飛と浮いてる歩を取って王手だが、次の一手、後…
2007年12月12日~13日第20期竜王戦七番勝負第6局 渡辺明竜王 対 佐藤康光二冠 棋譜 佐藤康光さんの棋譜から。竜王戦での敗局ながら序盤が面白かった。 挑発的な2手目△3二金戦法に対し、1図▲5筋位取り中飛車に振った局面。後手の次の一手には仰天だっ…
2007年12月12・13日竜王戦七番勝負第6局 ▲渡辺 明竜王 - △佐藤 康光二冠 棋譜 渡辺明竜王が4連覇を達成した一局は、力戦でも渡辺強しを印象付けた。 後手佐藤二冠が2手目△3二金で挑発。先後共に中飛車という非常に珍しい相振飛車の力戦になった。 1図は終…
1970/12/11第20回NHK杯戦2回戦第1局*「升田幸三九段」vs「有吉道夫八段」 「新手一生」升田幸三先生の戦法を振り返る。 1図をよくよく見ると、▲7五歩と伸ばすのはなんともずうずうしい手だ。 先手の次の一手で、升田九段の新戦法が登場する。 ▲7八飛 …
1988/12/09将世企画大山最強振飛車に10代パワーが挑戦2局 先崎学四段vs大山康晴十五世名人 先崎学四段時代の棋譜より。『将棋世界』誌の企画将棋。 △中飛車▲天守閣美濃。大山康晴十五世名人の金銀が積極的に動いた。 先手は桂馬が取られる形で忙しい局面。ここ…
1985-12-05第24期十段戦七番勝負第5局「米長邦雄十段」vs「中原 誠名人」 米長邦雄十段防衛戦の棋譜から。 相掛り腰掛銀で、先手が理想的な攻めを展開した。 1図は▲3二角に△4三角と合わせたところ。次の一手が気持ちいい。 ▲6三銀 米長の気持ちいい手筋、…
2011年12月1、2日 第24期竜王戦七番勝負 第5局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段 棋譜 渡辺明竜王が8連覇を達成した一局だが、手づくりのうまさに感心させられた。 △一手損角換りに対し、先手が▲4六銀と繰り出して仕掛けた。 △6五銀と打ったところで、先手の次…
2007年12月12日~13日第20期竜王戦七番勝負第6局 渡辺明竜王 対 佐藤康光二冠 棋譜 佐藤康光二冠時代の面白い棋譜から。 「相中飛車」という珍しい将棋になった。 1図から後手は3二の金をどう使うのかと思っていたら、次の一手に驚いた。 △3三金 佐藤…